マジックアイテムの価格について

市価

DMGp178の「市価:キャラクターがそのアイテムを売りたくなった場合の価格」という記述は、PHBp96の「概して、何か物を売る時は、リストにある値段の半値で売れる」と矛盾する。マジックアイテムは貴重な物品であるため、売却時に価値が損なわれないという考え方もありうるかもしれないが、我々の体験する経済観念からは俄かに納得しがたいものがある。そこで、
IRC.trpg.netのチャンネル「#DnD」にて質問をしてみた。

その結果、DMGp178の「市価:キャラクターがそのアイテムを売りたくなった場合の価格」は誤訳であると判明した。原文は「Market Price: The going rate if a character wants to buy the item.」であるとのこと。

これはHJにおけるDMGエラッタにおいても、以下のように訂正されている。

市価:キャラクターがそのアイテムを買おうとする場合の、相場の値段。(注:当然プレイヤーが販売者として直接アイテムを売る場合の相場にもなりうる)

マジックアイテムの価格裁定

  1. 市場で購入するアイテムの購入価格:市価そのまま
  2. PCが作成したアイテムの売却価格:市価そのまま
  3. PCが戦利品で得たアイテムの処分価格:市価の半分
  4. PCが戦利品で得たアイテムの売却価格:状況次第(DM判断)

4点目について補足すると、アイテムを欲しがる人物を見つけ相手に直接売り込めば、通常よりも高い価格(より市価に近い額)で売れるとDM裁定が下ることがあるということを指す。ただし直接取引は市場の秩序を乱す行為として一部の人々の不興を招く危険性を内包している。